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おばあちゃん [最愛の家族に捧ぐ]

「人を尊びなさい」
そう言葉にしたことはなかった
ただ
常に 腰低く
訪れるすべての人を受け入れ
真心で家の中に迎え入れた 祖母
恩を受けた人々は
彼女を「マリアさん」と呼ぶ
その姿から 私は謙虚であることを教えられ 
人を尊ぶ喜びを 学んだ

「人生は素晴らしいものだ」
そう言葉にしたことはなかった
ただ
苦悶の中から 自らの答えを見出し
ありふれた日常を慈しんだ 父
時に 辛辣な役割を 人知れず引き受けながら
それでも なお 家族の幸せを守り続けた
その姿から 私は強く逞しい理性を知り
人生を素晴らしく変える喜びを 学ぶ

「人に与えなさい」
そう言葉にしたことはなかった
ただ
少しも 惜しむことなく
周囲の人々に 手作りのお菓子をふるまい
笑顔でみなを和ませた 母
母が居る場所には 明るい笑いが絶えず
いつも 心に甘い バターの香りがした
その姿から 私は底抜けの優しさを知り
人に与える喜びを 学んだ

ああ
果たして
人が 人の上に立ち
「見よ、これが真実だ」
と言うことができるだろうか?
「続け、これが正しい道だ」
とも?
できたとしても 
それは 無意味なことに違いない

しかし
自らのヒトトナリで生き方を示し
生きる喜びを 学ばしむるならば
その姿を
私は 潔く 美しいと思う

あなた方のように



おばあちゃん
お父さん
お母さん

晴れ渡る秋空の下
澄み切ったあの青空の美しさを 
ほら どのように 
人に 伝えればいいのかな?

「見よ、あれこそ美しい空だ」
そう指をさし、知らしめるのが
「教育」と呼ばれるものならば
私は あまり性に合わないな

ただ そっと立ち止まって
空を見上げ 人知れず微笑む

きっと 私は 
あなたのそのしぐさに
青空の美しさを 知り
同じように 天を仰ぐでしょう


できるなら
そんなふうに
自らに吹く風に乗って
ただ 潔く
私は 生きたい

できるなら
そう生きたい



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