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その脆さの先に。 [火の詞~ひなの言の葉]

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多くを持つ者ほど
恐れるものが多い

失うことが怖いから

失うものが何もないとき 
人は
最も強くなれる

人を愛することは
弱さを選ぶことなのかもしれない

誰かを守りたいと 切に願うことは
臆病な生き方なのかもしれない

わたし

あなたと出会う前まで
怖いものなんかなかった

そう 

あなたも 
同じだったね


真理と 叡智を 得る場所が
この世のどこにも ないのなら
たとえ 明日がなくなっても
構わないと思っていた

だから いつも 心は 平穏でいられた

ただ 何もかも どうでもよかったからだ

けれど 
その穏やかさは どこか 虚しく 冷たく 
どこか 生への放棄の色があった

ねえ

あなたを 愛し始めてから
わたしは
強くなったのだろうか?
弱くなったのだろうか?

きっと 強さも 弱さも 同時に得たのだろう

ようやく得た胸のぬくもりは
孤独に乾き 冷え切っていた 私の瞳をも 
はかなくも潤すようになった

それは
誰かを愛し 愛される感動を 知ってしまった人間の脆さ

「ひとりじゃない」
と知ったあのとき 
私は 少しだけ 弱くなることを自分に赦した

あなたと できるだけ長く
共に生きたいと思うようになったから

毎日に 真剣に向き合うほどに
ときに
明日を失うことが とても怖く
できれば このまま 変わらぬ日々を送りたいとさえ願うの

愛は
人を 強くも 脆くもさせる諸刃の剣だね

だから 
私は その脆さの先を知りたい

あなたと この子と 共に その先を知りたい

生と死の その先にある 悠久のときを知りたい

失うものなど 本当は なにもないこと
所有できるものなど 本当は なにもないこと
安息の地を 心深く 識ることができるなら

私は 愛しながらも なお 
強く在れることができるだろうから

時折 思う

生きることの宿題とは
ひとつひとつ 赦せるものを増やしていくことなのかもしれない

誰もが 自分の持つ基準ゆえでしか生きられない
悪意であれ 善意であれ

人の過ちは 無理解と無知ゆえに 起こるものならば

社会を 世界を 自分を
悪を 欲を 弱さを 罪を

私たちを苦しめる あらゆる病を 厄を 死を 

そして それを憎む心すらも 

あらゆるものの不完全さを

天が
それらを存在させていることの意味さえも
穏やかに 赦せる日が来るほどに
私の内に この子の内に
平穏を 育てることができるなら

きっと 何とも 誰とも 闘わなくてすむのだろうな

そんな風に 生きれるなら

これ以上 望むものは なにもない な

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